ターンオーバーとは?よく聞く美容用語

肌のケアをしている人なら1度は聞いたことあるターンオーバー。
化粧品のコーナーで販売員さんに「ターンオーバーが早いですね」なんて会話をされて、愛想笑いで返したことはありませんか?

 

よく聞く言葉なので、美容用語であるだろうと思っている人が多くいるでしょう。

 

そもそもターンオーバーとは一体何なのでしょうか?
今回はターンオーバーの仕組みから、どうしたらターンオーバーによって美肌になれるのか徹底解説をしていきます。

 

ターンオーバーの仕組みとは

私たちの皮膚は大きく分けて3つの層に分かれています。
1番上にある表皮・中間の真皮・肌の内部にある皮下組織からなっていて、表皮こそが美肌の決め手となる部分です。

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その表皮は厚さが約0.2mmしかない薄い膜ですが、4層にわかれていて、1番上から角質層・顆粒層・有棘層・基底層となっています。
表皮の1番下になる基底層で細胞が分化して平らな形となって積み重なっています。
その細胞が生まれ変わり垢となって剥がれ落ちることをターンオーバーといいます。

 

ターンオーバーは28日周期といわれていて、その28日目から14日かけて剥がれ落ちていきます。
そのためターンオーバーのサイクルは42日間とも言えます。

 

このターンオーバーという肌の細胞の生まれ変わりがうまくいかないと、肌の表面に垢が残っている状態になってしまい、肌トラブルの原因になってしまいます。
細胞が未熟な小さい形のまま表皮にまで上がってきてしまうとバリア機能が弱く、これも肌トラブルの原因になります。

 

つまり細胞が正しい形で育ち剥がれ落ちるまでに急ぐことなく、正常なサイクルでターンオーバーが行われることが美肌になるための必要な条件といえるでしょう。

 

ターンオーバーが遅くなりすぎるとどうなる?

ターンオーバーのサイクル正常なのは28日といいましたが、年齢によってはその日数が長くても正常である場合もあります。
自分の年齢×1.5倍〜2倍の日数といわれていますので、30歳でしたら45日から60日ということになります。

 

ターンオーバーが遅いというのは周期ではなく角質層から剥がれ落ちるスピードが遅くなることを言います。
剥がれ落ちない垢がたまっていくと、肌がゴワゴワ・ざらざらした状態になってしまいます。
よって肌にくすみが生じてしまいます。

 

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剥がれ落ちるものがはがれないと表面にたまっていき毛穴詰まりなどを起こし肌トラブルが起きやすい状態になってしまいます。

 

ターンオーバーが早すぎるとどうなる?

ターンオーバーが早すぎると急いで作った角質になってしまうため、未熟で弱い細胞となり、保水力が弱いため乾燥肌へとなってしまいます。
また弾力も少ないスカスカ状態になり、キメもそろわないので肌表面が美しい状態にはなりません。

 

即席細胞ではキメが揃っていないことでその隙間より紫外線が入り込んでしまい、結果シミの原因にもなってしまいます。

 

ターンオーバーが乱れるのはなぜ?

なぜターンオーバーの乱れが起きてしまうのでしょうか?

 

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その理由は生活習慣と深い関係にあります。知らず知らずのうちにターンオーバーを乱してしまう生活をしているのかもしれません。

 

食生活の乱れ

忙しい現代人は食生活の乱れが問題になっています。
外食はもちろんのこと、コンビニなどで済ませるなど栄養のバランスが偏ってしまっていることが大いにあります。
また女性に多いのはダイエットということで、食事制限を設けてしまうのでこれらが原因となってターンオーバーの乱れる原因をつくってしまいます。

 

寝不足

実はターンオーバーは睡眠中に行われ、睡眠と深く関係しています。
たくさん睡眠をとればいいというわけではなく、成長ホルモンも関係しているので、成長ホルモンが分泌される時に熟睡していることが大事なポイントになります。
よくゴールデンタイムといわれる22時から2時の間が1番いいといわれていますが、実際無理な人がほとんどではないでしょうか?
もちろんゴールデンタイムに合わせて就寝することが最も確実といえますが、成長ホルモンの分泌が活発になるのが就寝して3時間後といわれています。

 

この時に質の良いしっかりとした眠りについていることが重要です。

 

運動不足

デスクワークが多い現代では、運動不足になっている人が多いようです。
運動不足は体重管理にも関係がありますが、ターンオーバーにも関係があることをしっていましたか?

 

運動不足による血行不良や代謝する力が下がってしまうため、老廃物の排出をスムーズに行うことが難しくなります。
また新しい細胞に栄養が届かなくなり結果理想のターンオーバーができなくなってしまいます。

 

腸内環境

腸内環境こそが健康の第一歩といわれるぐらい重要な場所です。
腸内環境が乱れていると便秘になり、老廃物がうまく排出されなくなってしまいます。
すると運動不足と同じように排出されないことで有害な毒素が肌に届いてしまいます。

 

結果ターンオーバーが乱れてしまう原因となるのです。

 

大きな間違い!ピーリングのし過ぎはだめ

ターンオーバーが正常化ではないと感じる人が多く、結果セルフピーリングによってたまった角質を排出している人がいますが、実はこれは大きな間違いなんです!

 

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ピーリングとは肌の表面にある角質を落とすことをいい、ピーリングをすることですべすべツルツルの肌になります。
この時に角質をはがしたことで、肌のくすみも少し軽減されることで、肌がきれいになったと勘違いしてしまいます。

 

でも実はこのピーリングのやりすぎこそがターンオーバーを早めている原因なのです。

 

たまっている角質を落としているだけのつもりでも、まだはがれ落ちなくてもいい角質まで落としてしまっているのです。
結果肌細胞はあわてて次の細胞を作らなくてはならず、未熟な細胞になってしまうというわけです。

 

ピーリングだけではなく、洗顔でもゴシゴシ長い時間行ってしまうことで、余分な角質までも実ははがしてしまっているのです。

 

ピーリング外来というものが皮膚科にあるぐらいなので肌にはピーリングという行為は決して悪いものではないようです。
しかしピーリングのやりすぎや、間違った方法でのピーリングは逆に肌へのダメージの原因になってしまうにで注意しましょう。

 

ターンオーバーを正常化して美肌になろう

ターンオーバーが美容にとって・美肌にとって重要なメカニズムであることはお分かりいただけたでしょう。

 

何よりもストレスは私たち現代人のすべての元凶となっているので、ためないようにしましょう。

 

ストレスがターンオーバーの正常化の邪魔をすることは言うまでもありません。
自分なりのストレス発散法でストレスをため込まないようにして過ごすことターンオーバーの乱れも正常化に向かうでしょう。

 

ターンオーバーを正常化して美肌を手に入れませんか?